とある神官の話
「あ、の!」
声をかけられ振り返ると、少女というには大人っぽい。十五、六くらいだろうか。
赤毛の可愛い女の子が「神官様ですか?」と切羽詰まったような声をあげた。
「どうしたんです」
「一緒に来てください!」
「あ、ちょっ」
掴まれた手首。意外に強い力に私は引っ張られる。ふらついた足に力をこめ、女の子についていく。
町中を走る中、何事かと人々の視線を集める。が、それどころじゃない。
少々走ったのち、角を曲がる。そこに――――――。
「ミイラ?」
「神官様、止めて下さい!」
「え、え?」