とある神官の話
そこには、包帯だらけの男。そして取っ組み合いの男ら。何があったのか。
人だかりができ、「いいぞ!」やら「やっちまえ!」やら声があがり、更に盛り上がる。
これは―――。
面倒この上ない。
話によれば、包帯男は巻き込まれただけで無関係。今殴り合いをしている男らは、酒が入っているようでめちゃくちゃだ。 男たちは囃し立てるばかりで、ああと納得した。女では止められないだろう。
私は下がって、と言う。何人かがこちらに気がついて「あ」と声をあげた。
「なっ」
「がっ」