とある神官の話




 ミノアの町にある、神官の駐在所へ向かう。確かめたいことがあったのだ。


 シエナが話していた、落とすと割れる人形。それが何となく引っ掛かったのである。

 陶器にひびが入ったような。そんな表現をさせる"モノ"があるのを思い出したのだ。それは闇術に関わることである。





「やはりそうか」




 事情を説明し、資料を出して貰う。

 そこには、つい何ヶ月か前にあった事件が書かれている。そこには―――――闇術の一種について書かれてあった。
 魂を呼び戻し、それを"器"に定着させる。今日まで殆どその"器"の残骸は発見されているが、一つだけ、一つだけ発見されていないものがある。







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