とある神官の話




 それは例えるなら、友人に声をかけるような感じ。しかもかなり親しい相手。


 だが、そちらを見たランジットの表情が固まる。同じく引き連れてきた神官が「ひっ」と短い悲鳴をあげた。

 それもそうだろう。

 あちこち包帯だらけで、しかも緩んでほつれた感じが、ミイラにしか見えない。まあミイラよりは包帯は少ないし、ちゃんと服を着ているのだが。






「やあ、ランジット」

「な、何が"やあ"ですか貴方は!」






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