とある神官の話
あれ?
ミイラ男が片手をあげて、今ランジットとと言わなかったか。あれ、知り合い?
呆然とする私に、ランジットが「ああもう!」と頭を掻きむしる。ハゲますよ、とミイラ男。
「あれが、行方不明になっていたシュトルハウゼンだよ」
ああ神様。
力が抜けた私は、地面に座り込んだ。ああ、何故。
このミイラ男こそが―――私とランジットが探していた、ヨウカハイネン・シュトルハウゼンだなんて。
私のまわりには変人しかいないのか!
うっかり声に出して言った私に、ランジットが頷いたのを私は見た。
* * *