とある神官の話
私の何処が良いのだろう。鏡を見ても、美人ではない。可愛くもない。恋愛経験皆無。私の何処が。変人は趣味も変わっているのだろうか。身近にいる変人といったらゼノンかハイネンだが……。わからない。
手紙を元に戻す。
このままではいけないのかも知れない。私がいつまでもはっきりしないから、彼だって。"あの"ゼノンか私をなど信じられないのだが、はっきり言えばいい。
――――なのに。
言えないのは、どうしてか。
ベッドに腰掛けた先に見える、外は雪がちらついていた。
* * *
何処にでもある娼館が並ぶ通り。そこはまるで別世界だと言う者がいる。それは普通の商売とは異なるからか。色を売る者達が今か今かと客を待つ「もー!」
娼館が並ぶ通り。その一つの館で、金色の髪を持つ女が睨んだ。女―――チュリンは同僚に毒を吐く。
「たった一週間よ!?最下位だったアレが私を越すなんてっ」
「ああ、あの子か」
「何を呑気な。貴女たちは悔しくないの?」
だって、と同僚は顔を見合わせた。