とある神官の話






 あちこち出歩き、私をも巻き込む。ハイネンには「ハナタレに似ないでよかったですね色々と」と頷かれたこともある。確かにそうだろう。無言でいた私にあの人――――父さんは「だんだん似る予定なんだよ」と笑った。




「大丈夫か?」

「ランジットか」

「いや、あの人が来たって聞いたから様子見に来たんだよ」

「最強の追っ手に捕まって帰った」





 ジャンネスか。とランジットは納得したように頷く。確かに最強だなと。
 ヒューズか亡くなったあとの副局長は現在空席。代理となっているのがジャンネスなのだが。ロマノフ局長はどうしているのか。





「ロマノフ局長は暫く書類と睨めっこだろうな。何かあれば出られるようにはなっているが」

「そうか」



 副局長が死んだのだ。
 必ず仇をというロマノフは危険だろう。ジャンネスがいるから大丈夫であろうが。
 シエナも今はここにいない。

 私は今も続いて孤児院にいる。ブエナがあれこれ世話をしてくれることが非常にありがたかった。自分では単に寝るくらいしかしなかっただろう。それでは早く治らない。

 子供たちの歌う声が聞こえた「とんだイベントになりそうだな」
 そういえば、と思い出す。祝祭。有名なのはプレゼントか。父さんがまた変なのを贈ってきそうだ。





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