とある神官の話
「"捕縛"」
銀の鎖が鞭打つように伸びたそれは、何体のハウンドを捕らえ―――――消滅させてゆく。
だが、そう簡単にはいかない「シエナさん!」
「あらよっと」
近くでそんな声がした、と思ったら氷塊。鈍い音を立てて真上に直撃。悲鳴に似た咆哮をあげたハウンドは消滅。
何があったんだ?という前に、ずいっと腕を引かれて「怪我はねぇな」と一言。顔を見てあれ?と思った。青みがかった銀髪。「兄さん!」
え、あ、兄!?
「あの二人はリリエフが出たとか言ってたぞ」
「ああもう!どうしてこう面倒なことばかり」
「まあ落ち着けよ」
「誰のせいでこうなっているかと――――――あ」
レスティが我に返った。
ハウンドを倒し終えた神官の視線と、私の視線が己に注がれていることにはっとしたようで「う、あ」と声を出した。僅かに頬を赤らめた様子を見て照れているのかと納得する。