とある神官の話
どついたレスティはしれっとしたまま、私に話す。
この娼館の主が、新たに雇った女性をニオと名付けた。彼女はまるで少女のような顔。人気は驚くように上がる。
先程いたチュリンという女性の話を合わせると、彼女はまるで人形のようだという。自分達か話し掛けてもぼんやりとして、心ここに非ず状態。悪くいえばそう、発狂し呆然としているような様子なのだと。
こういう商売は、やはり話術も必要となる。ニオは全くその話術はないといっていいのに、その人気は異常だと話したそうだ。確かにそうだ。
不気味に思った娼婦達は近寄らずにいたらしいが、少し前ニオに奇妙な客か来たという「奇妙?」
「ええ。娼館といっても、ここはさほど大きくありません。その、何というか」
「ニオっていう女に来た客がな、身なりのいいかなりの美丈夫だったらしい。そうだなあ、金持ちっていうのは、娼館でもお高い方に流れることが多い。病気やらなにやら違法なやつとは関わりたくないからな」
言いにくそうなレスティに変わり、横から兄が口を挟んだ。
娼館といっても様々ある。ピンからキリまで。高級娼館もあれば、男たちが気軽にいけるものまで。
ヨハンがいうのは理解できた「確かに妙ですね」