とある神官の話





「富豪ならばもっと上の娼館に行く気がしますけど」

「しかもこの娼館は無認可で、あまりよろしくない」

「その客がきて、これだ。女の話だとニオが客の首をかっさばいたとか」




 大混乱となった娼館。
 ちょうど話を聞いていたハイネンたちは何を見たのか。

 やはり禁書関係だろうか。

 どちらにせよあまり良い状況ではなかった。聖都に連絡しようと思う。そういうとレスティが頷き、一旦戻ることに決めた。一度振り返った娼館から、何か感じたような気がしたが気のせいだろう。


 大丈夫だろうか。

 不安を振り払うように、雪道を歩く。





  * * * 





 ―――――聖都。





「全員ハゲればいい。ハゲ散らかせハゲ」



 同室にいた神官が、キースが入った途端涙目となった。つまり助けがきた!という目である。
 書類の山、山、山。

 ノーリッシュブルグに本来ならばいるその者の名前はミスラ・フォンエルズ。毒舌大魔王である。
 聖都で副局長であるヒューズが死亡したことにより、約二十年ほど前の事件についてが浮上した。それにより一時的なものだが、ミスラがこちらに戻ってきているのである「何だキース」




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