とある神官の話
「あのハイネンやアゼルの知り合いであるし、な」
今や色んな意味でお前さん、最強だ。そう言われて、複雑になる。
ただでさえ"あの"ゼノン・エルドレイスのファンクラブからは睨まれているのに。これ以上めんどくさいことにはなりたくない。
しかしどうやら、私のまわりには少々変わった人が集まるようで「おやおや」
聞き覚えがある声がした。エドゥアール二世が不自然に固まる。
「人を珍獣扱いしないで下さいませんかね?フォルネウス」
「……お前さ、本当いいタイミングて来るよな。誰の差し金だ」
「勿論エドガーです」
「まじかよ。もうそんな時間か?」
にこやかに現れたのは、ヨウカハイネン・シュトルハウゼン。通称ハイネンだった。「貴方も大変だったでしょう、おじさんの話は」「馬っ鹿!おじさんだからこそいい味が」「どのおじさんですかそれ」……仲が良いらしい。
そういやエドゥアール二世をハナタレ呼ばわりしていたのを思い出す。最強なのはきっと彼だろう。