とある神官の話
「あー……」
ベッドの上で、私はそう声を発した。最悪な目覚め。よりによって"あの頃"の夢を見た。最悪だ。
孤児院から帰ってきて、しばらくは本当にゆっくりしようと決めた。何かあったら局長などから連絡がくるだろう。
全身が怠かった。
久しぶりにあった子供達と遊んで、かつ聖都に戻ってきたばかりだから、限界を超えたようだ。溜息しか出ない。
体を起こし髪を強引にかきあげる。時計は朝というには遅く、昼というには早い。
着替えて、髪の毛を縛る。部屋はやや埃っぽい。まずは掃除だと意気込む。
「よし!」
夢を見て思い出したのは、しばらく墓に行ってないな、と思う。夏には行ったが……。それからはばたばたとしてしまっていた。
部屋に、写真がある。
それはまだ幼い私と、もう一人、子供と写るのがが似合わなさそうな美貌の青年。そう――――「父さん」
その単語でさえ素晴らしく似合わない。