とある神官の話
人里から離れて、とはいうもののさほどな距離ではないのを後で私は知った。といっても子供の足では難しいし、何より迷う。何でこんな変な場所に住んでいるのか。それはすぐに解決した。
こんな大自然に、神官であるセラヴォルグ・フィンデルがずっと住んでいられるはずがない。つまり―――隠れ家、とでもいえる場所らしかった。
なので私が落ち着いた頃、本宅のある地域へ私はも一緒にいくことになった。そこは、どがつくほどの田舎。ちょっと行けば町になるのだが、父はそんな田舎の村に住んでいたのである。
田舎といえば子供は少なく、みんなが顔見知りのようなもので。"あれ"は見慣れているらしく、私を化け物呼ばわりする者はいなかっただけ、幸いだった「シエナ」
「まず、君の力は私と同じく、極めて珍しい。そういった力を持つものを何という?」
「"異能持ち"とか、"能力持ち"とか」
「そうだ。どういった訳で力を持つかはわからないが、比較的人間よりも、部族出身の者が多いとか言われる―――ここ近年は増えたと見るが、それでも君の力は最も力があり、珍しいとされる」