とある神官の話



 ウェンドロウが死んだとしても、同じ考えを持つ者は出てくる。それは―――仕方ないといえばそうかも知れない。だが、あんな糞野郎がまた出てくるのは放っておけない。
 予感は、していた。
 何となくだが、それは嫌な予感だった「ウェンドロウに」



「陶酔した者もいました。彼はお気に入りじゃなければ傍に置かなかったはず」

「ハイネン……?」





 そういえば――――。

 だが、しかし。そんな過程が頭を過ぎる。考えすぎか? セラヴォルグや他の神官は確かに奴らを全員容赦なく裁いた。その前にすでに、何らかの力が暴走したように破壊されていた。

 その時、電話が鳴った。
 俺が出ようか?というハイネンに断りをいれ、私は出た。電話は「ヘーニル?」
 意外な人物に緊張感がとけた、と思ったのだが。彼が話し出した言葉に眉をひそめる。



 ――――シエナが襲撃された。
 ――――煩い奴らがいる。



 煩い奴ら、ねぇ。
 腐れ外道め。と電話を切った。それを聞いていたラッセルがどうした、と聞いてくる。

 やれやれ。
 そっちがその気なら、容赦はしない。




「ラッセル、行きましょう」




 上着を引っつかみ、私は外に出る。外は曇天で、雪がちらつきそうであった。





  * * *



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