とある神官の話



 "彼女"が関わっているなら、とランジットは軽く頭痛がした。恐らく、あいつもまた動いているんだろうな、と。


 しかしあいつはここにはいない。担当でないらしいから、来るのが遅くなっているのだろう。


 友人が友人だから、彼女に何かあったらただではすまない。敵にしたくない相手だなとランジットは思う。







「行くぞ!」






 先頭が消えるのに並び、ランジットもまた剣を抜き、古びた教会へと足を踏み入れる。









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