とある神官の話






 思えば友人らしい友人も少ない私は、ああいう風に、同い年の同性と一緒ということが少ない。何というか、怖いのだ。



 見習いとしていたとき、それはもう怖かった。悪口陰口のオンパレードで、その口で一緒仲良く、だなんて言えてしまう感じが。


 私は少ない能力持ちだったので、嫌がらせも受けたものだがこう、いかにもというあの雰囲気が苦手だった。
 ブエナに話したら「若いんだからさー」と苦笑された。







「よう」

「ランジットさん?」






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