とある神官の話








 見習い神官に講義をした後、見知った男が入口に佇んでいた。それは自分より上の位である枢機卿の衣「教皇が?」







「ああ。何か嫌な予感がすると」

「なら」






 キース・ブランシェ。ランジット並の古い友人である。彼か「時間があるか?」と私に声をかけた。
 宮殿に戻るだけの私と、歩きながら話す。


 ランジット・ホーエンハイムと、シエナ・フィンデルを向かわせる。それはキースが決めたことではなく、聞けば教皇だという。なるほど、どうりでキースの顔色が悪いわけだ。



 しかし、何故シエナなのか。ランジットの相棒ならば自分である。何故。話しによればシエナが行くことは決定されているようであったとキースは話す「まあ」






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