とある神官の話




 若者はちらっとみた犯人の痣について、「まるで陶器にひびが入ったような」と言ったのだ。それだけ肌が綺麗なのか?思わず自分と比べてしまった。そしてランジットを見る。悔しいが、ランジットもまた綺麗な肌だ「どうした」






「いえ……。陶器みたいな顔って、まるで人形みたいですよね」

「人形?」

「ええ。よくあるじゃないですか。置物とかの綺麗な人形ですよ」

「ああ。あれな」






 アンティークショップなどでもよく見るだろう。詳しいことはあまり知らないが、落としたら割れてしまう、可愛らしい置物を思い出したのだ。

 ドレスを纏った女の人や動物など、種類は沢山ある。ランジットも思い出したように頷いた。




< 97 / 796 >

この作品をシェア

pagetop