俺たち陰陽師!!!!!


「母さん…!!」

俺は声のする方に一心不乱に向かっていく。
火の中でわずかに生きていた母さん。
服がちらほら燃えている。
俺は母さんを抱え、火のないところに持っていく。

「母さん……」

「セ…ちゃん…」

呼吸が浅い。
それはもう“死”を意味している。
それでも母さんは何かを伝えるかのように震えた口と目と体で俺に伝える。

「こうちゃん……もうあえ、ないね……」

「…………うん…」

「そう…」

母さんは大きく息を吸うと苦しそうにむせる。

「セーちゃん……あのね…」

ブレイクは気を利かして俺の肩から降りて、ジャス達の元へ向かっていく。

「あのね……見えた、の…」

「へ…?」

「こうちゃんっ…と……セー、ちゃんが………殺しあって……ゲホッゲホッ…」

「母さんっ…」

「聞いて…?」

「うん…」

母さんの体が震え初めた。
空気を求め、呼吸が荒くなっていく。

「でもね……ダメよ…?」

母さんは力なく笑った。







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