青色キャンバス


「な、なんで…」


なんでわかったんだろう…


「知りたい?」

「う、うん…」


秋君はずいっと私に顔を近づける。


ち、近い………



秋君の顔はお互いの鼻が触れそうな程近い。


それで気づく。


私…
どうかして秋君に触られるのは平気なんだろう…



男の人は怖い。
亮さんの事を思い出すと気持ち悪くて、体が震える。


怖い思いでいっぱいになって苦しくなる。



なのに……
秋君に触られても怖くない。


「俺、先輩の事いつでも見てるから?」


いたずらに笑う秋君に私は苦笑いを浮かべる。


「それって危ない人発言だよ??」


一歩間違えばストーカー発言だ。









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