重なる身体と歪んだ恋情
そんな姿に少しだけ、そうなのか? と思ってみたり。


「そんなに彼女が可哀想なら司が慰めてやればいい」

「……?」


不思議そうな顔をする司に私は薄く笑みを浮かべて肩を抱いて、それから司の耳元に唇を寄せた。


「司が彼女を調教すればいい。貞淑な妻と言うものを」

「――な!?」

「そして私を誘うような女に――」

「奏っ!!」


私の手を振りほどいて大声を上げる司。

その顔は本気で怒っていて。

だから、


「あははっ、冗談だ」


そう言って笑い飛ばしてやったのに、


「冗談でも言っていいことと悪いことがある!」


なんて本気で怒るから興ざめだ。


「もう勘弁してくれ。昨日は寝て無いし本気で眠いんだ」


ついでに言えば気分も悪い。

そんな私に司は聞こえるようにため息を付いて。


「明日は千紗様と朝食を取ってください」


なんていきなり如月に戻るから。


「分かりました。おやすみ、如月」


私もいつものように挨拶をして部屋のドアを閉めた。
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