重なる身体と歪んだ恋情
今年も梅雨は長くて、


「そんな毎週のように来なくても大丈夫よ?」


傘を差して病院に。


「でも、私が来ないとお祖母様はご飯を口になさらないでしょう?」


そう言って彼女の口もとにご飯を運んだ。

すぐによくなると聞いたのに彼女の様態は一向に快方に向かわない。

寧ろさらに痩せて悪化しているようにすら感じる。

きっと、この雨のせいね。

恨めしそうに窓の外を見てみるけれど雨はまだ止みそうになかった。
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