重なる身体と歪んだ恋情
流れていく涙に彼は口付ける。
この涙は何のためなの?
身体の痛みか、心の痛みか、
それとも快楽による生理的なものなのか。
分からないけれど、私の体は何度も揺すぶられて。
「――っ」
彼が私の中にすべてを吐き出して、終わった。
お互いの荒い息が鼓膜を震わせる。
シュルリと解かれたのは手首にあったリボン。
途端に手首はジンジンと痛みを訴えて。
それ以上に、身体が悲鳴を上げてる。
身体がバラバラになったみたいに感覚は鈍いけれど。
「可哀想に……」
そう言って彼は私の手首に口付けを。
「でも消毒は後にしましょう」
ペロリと舐められる痛みに顔が歪む。
「だって、夜はまだ長いのですから」
月夜に浮かぶ彼の笑みは悪魔と思えるほどに美しくて、彼が与える快楽に意識を落としそうになって。
そして刻まれる痛みに呼び戻される。
何度も、何度も。
それを何度繰り返したのだろう?
この涙は何のためなの?
身体の痛みか、心の痛みか、
それとも快楽による生理的なものなのか。
分からないけれど、私の体は何度も揺すぶられて。
「――っ」
彼が私の中にすべてを吐き出して、終わった。
お互いの荒い息が鼓膜を震わせる。
シュルリと解かれたのは手首にあったリボン。
途端に手首はジンジンと痛みを訴えて。
それ以上に、身体が悲鳴を上げてる。
身体がバラバラになったみたいに感覚は鈍いけれど。
「可哀想に……」
そう言って彼は私の手首に口付けを。
「でも消毒は後にしましょう」
ペロリと舐められる痛みに顔が歪む。
「だって、夜はまだ長いのですから」
月夜に浮かぶ彼の笑みは悪魔と思えるほどに美しくて、彼が与える快楽に意識を落としそうになって。
そして刻まれる痛みに呼び戻される。
何度も、何度も。
それを何度繰り返したのだろう?