重なる身体と歪んだ恋情
そこから、私の記憶は途切れ途切れ。


「奏さんっ! 奏さんっ!!」


彼の名前を何度も呼んだ気がする。

そして如月も同じように「奏っ!!」と叫ぶ声が聞こえてた。

だけど火の熱さに、飛び散る火の粉に、渦巻く煙に。

目を開けてることも難しくて、声を上げ続けることも出来なくて。






「千紗様、お目覚めですか?」


気がつくと私は真っ白なベッドの上に寝かされていた。
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