重なる身体と歪んだ恋情
◇
「如月、お祖母様のお見舞いに何かおいしいものが欲しいの」
次の日の朝、そう言うと如月は難しい顔をした。
「お見舞いどころではないでしょう? あなた自身が病院へ行かないと」
「だから、そのついでにお見舞いするから何か買ってきて? うんとおいしいものがいいわ。きっと私もお薬を頂いて食欲が戻ってくると思うから」
そう言うと如月は呆れるように溜め息をついて、
「分かりました。お祖母様のお口にあう何かを探してまいります」
屋敷を出て行った。
ごめんなさい、如月。
貴方がいると隠してしまいそうだから。
私は、すべてを知りたいの。
その上で、決めようと思うの。
だから、ごめんなさい。
心の中で何度も如月に謝って、私は家を出る支度をした。
服は、着物にした。
桜井の家に置きっぱなしの着物を身にまとう。
そして誰もいないことを確かめて、家を出た。
心配しないように手紙をおいて。
「如月、お祖母様のお見舞いに何かおいしいものが欲しいの」
次の日の朝、そう言うと如月は難しい顔をした。
「お見舞いどころではないでしょう? あなた自身が病院へ行かないと」
「だから、そのついでにお見舞いするから何か買ってきて? うんとおいしいものがいいわ。きっと私もお薬を頂いて食欲が戻ってくると思うから」
そう言うと如月は呆れるように溜め息をついて、
「分かりました。お祖母様のお口にあう何かを探してまいります」
屋敷を出て行った。
ごめんなさい、如月。
貴方がいると隠してしまいそうだから。
私は、すべてを知りたいの。
その上で、決めようと思うの。
だから、ごめんなさい。
心の中で何度も如月に謝って、私は家を出る支度をした。
服は、着物にした。
桜井の家に置きっぱなしの着物を身にまとう。
そして誰もいないことを確かめて、家を出た。
心配しないように手紙をおいて。