魔法都市




翌日、朝から魔法図書館に行くため悠太と待ち合わせしていた
黒羽対策の情報だけだと何も進まないためブローカーや魔法管理委員会の動きなども含めていろいろ集める必要があった

それにはやっぱり情報屋を当たるのが一番だと奏は考えている

数分後に悠太がやってくる

「わりぃ、水城遅れた…」

「私もいま来たから大丈夫よ。とりあえず行こっか」

「そうだな」

魔法図書館は第六地区にある
もちろん普通の図書館は各地区にあるが魔法や能力関係に関しては全て魔法図書館にある

それ関係の事件のファイルも全て管理しているのだ

能力や魔法を持たない人も利用しているが7割は奏たちのような力を持った者たちばかりだ

「魔法図書館って初めて行くけど…お前何回か行ってんのか?」

「まあ、蓮斗が居ないときに行ってるかな」

「それって前に話した蓮斗と同じ情報屋で図書館の管理人してるっていう?」

「そ。会えば分かるわよ」

「ふぅん…」

悠太はどんな人なのか気になっていた
情報屋は良く聞くが蓮斗以外の情報屋はほとんど魔法管理委員会の情報課に属しているため顔も名前もほとんど知らない

ましてやフリーで動く人もそう居ないはずなのだから

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