魔法都市
被験者のなかには大人もいるが15歳未満の子供も十数人いる
ほとんどがチカラがちゃんと覚醒しておらずコントロールもままならない未熟な子たちばかりだ
チカラ自体強い子はいるものの何かあれば暴走だけは免れない
『だけど何かが足りないわ』
『足りない?』
『えぇ…」
実験に没頭するあまり家族と過ごすことが少なくなっていた百合華
それは碧人も朱理も感じていた
まだ幼かった朱理は自分の両親がなにをしているか理解していなかった
『……今日はもうやめにするわ。あなたの言う通り程々にしなきゃならないわね』
少し考えたあと冷静になり先程までの熱心さは無くなり今日は切り上げることにした
『百合華…そか、ありがとう』
『いえ。たまには朱理にも構ってあげなきゃダメね。いつも一人にさせちゃってるんだもの』
『そうだな。なら、このあとみんなで食事に行こうか』
『ふふっ、そうね』
そしてこの数日後にあの悲劇の事件が始まろうとしていた
まだ平和だった魔法都市
この一つの事件をきっかけに"黒魔法"の存在と黒羽が犯した罪は膨大になり、そして一人の少女が"異能者"と呼ばれることとになった