魔法都市
灯と紫乃が魔法管理委員会に連絡を入れた十数分後に施設に到着する
駆け付けてきたのは当時所属していた夕紀と弥生だ
『灯さん!紫乃さん!』
『夕紀…。それに弥生さんまで』
『子どもたちは!?』
あまり騒ぎを立てないようにする
そして二人の無事を確認したあとに施設にいる子供たちの確認を行うと同時に状況把握を行う
『寝ている子供たちは無事です。一人を除いて…』
『一人?』
奏が連れ去られたことを話す
夕紀も弥生も驚きを隠しきれない
親友の瑠奈の娘である奏が誘拐されたなんて
『奏ちゃんが…誘拐って』
『弥生、これは急いだほうがいいわ…』
『夕紀?それって…』
夕紀はイヤな予感がしていた
奏を連れ去った男が百合華の研究所に所属している人間なら彼女を実験対象にするにちがいないと考えた
学生時代から百合華は黒魔法に関して強い執着があり碧人と結婚し子供が生まれてからも研究に没頭していた
夕紀にとっても弥生にとっても最も恐れていた事態が始まろうとしている
『……百合華たちが動こうとしてるわ。あの子のチカラの強さは弥生も知ってるでしょ?』
『……!まずいわね』
とりあえず灯たちには施設で待機してもらうことにした