魔法都市

『……な、に』

ゴーグルを付けていたところから出血していた

そしてどんどん顔色が悪くなっていく

そんな男の子を奏は目を開きながら見た
その男の子は思い切り叫んだあと気を失いピクリとも動かなくなった

『……ねぇちょっと大丈夫?』

奏の問い掛けに返事がない

その横で百合華がチッと舌打ちしたあとボソリと呟く

『やっぱり失敗か…』

『気を失っていますがどうしますか?』

『その子はもう使えないわ。別室に連れて行きなさい。このまま目が覚めなかったら処分行きで』

『分かりました』

百合華の部下は男の子を抱えたあと別室へ移動する
その姿を唖然と見ているしかなかった

そして自分もああなるんだと思うとゾッとおぞましく思えてきた

『安心しなさい。あなたには乱暴はしないわ』

『……え?』

『あなたのそのチカラもう少しだけ研究したいねよ。……あまり時間はないけどね』

最後の言葉はまだ分からなかった
だが、この後の出来事がのちに壮大な事件になるとは誰も想像はしていなかった

その後奏は大量の麻酔を打たれ意識を失ってしまった

それから数時間後に奏は目覚めることになった

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