魔法都市
だけど惑わされないように叫ぶ者がいた
今まで何度こんな危険な実験を繰り返してきたのか
何がもう正しいのかわからない者もいる
それほど百合華に洗脳されたんだろう
弥生はそう思った
『この件が済んだらたっぷり問い詰めてやるわ』
そう言い立ちはだかる研究員たちを相手にして行くのだった
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そして夕紀は百合華と対峙していた
まだパワーストーンは埋め込む前だったが奏の意識もそろそろ限界になっていた
『……百合華そこまでよ』
『どう私を止めるつもり?この子の意識もそろそろ限界なのよ?それに石(これ)さえ埋めて実験成功すれば…』
百合華は夕紀に薄紫色の石を見せる
それは能力・魔法が石の結晶化したものだ
各使い手によって色は様々だがそれを体内に埋め込むことによってそのチカラを手に入れることが出来る
『そんなことして何になるのよ!』
『…………』
夕紀の叫びに動きを止める
話くらいは聞く気になったらしい
『"こんなことして"ね…』
『大学時代からずっとこの研究してたのがわかってたけどなんのために…』
『黒魔法を使う異能者を作るためよ』
百合華ははっきりと言った
その回答に夕紀は驚きを隠せないでいた