魔法都市
指定場所には数人の魔法管理委員会の医療班がいた
そして弥生と夕紀が交互に指示をしていく
『この子に治療をお願いします!だいぶ苦しそうで…』
『ゆき、さ…ん…』
意識を手放しそうな奏は必死で夕紀を呼ぶ
『大丈夫よ。すぐ治してあげるわね』
『うん…』
そう言って奏は意識を手放した
弥生は別の医療班を施設の中にいるであろう人たちの治療を手を回すことにした
だが、もう手遅れだった
被検体にされた人たちはすでに廃人のようになっていた
『……ずいぶんと酷い実験したのね』
施設の地下には実験対象になった人の亡骸があちこちとあった
その年齢の振り幅が広く大人から奏と同じくらいの子供まで何十人…いやヘタをしたら何百人近くいるだろう
それだけの人数を百合華たち黒羽は繰り返し実験をしてきた
『弥生さん、この人たちまさか…』
『えぇ、そのまさかでしょうね…。子供たちがこの数年行方知れずって報告はあったけどこんなことだったとはね』
弥生だけでなく夕紀や他の魔法管理委員会の人たちです目が行き届いてなかった
そのやるせない気持ちだけが歯がゆかった
『……』
弥生はその場に膝を付いて亡くなった人に手を合わせてお悔やみをする