真夏の夜
「ごめん、何でもない・・・」
やっぱり言える訳ない・・・
手を繋ぎたい・・・なんて言えない
素直になれない・・・・
赤信号になっても城田君の手は動く事はなかった
私の方に来ることはなかった
それだけで涙が出そうになる私は
どうかしてる・・・
車が私の家の前で止まった
「じゃあ14日な、忘れんなよ?」
「うん・・・ありがとね、母校を見れてすごく嬉しかった、あの頃に戻ったみたいで」
「良かった、でも2回目は無理かなー」
「誰も言ってないでしょ、そんな事」
「ははっそうだった」
「じゃあね」
「待てよ」
「えっ」