真夏の夜



「なんか忘れ物してない?」



「え、忘れ物?」



私は周りを見た



「そうじゃなくて・・・こっち」



城田君は私を強く抱き寄せた



私の心臓は途端に激しくなった



ドキドキしすぎて体が固まる



「白木は平気なのかよ、俺は無理・・・耐えられない」



「全然平気じゃないよ、だから、私、城田君がハンドルを両手で持ったからすごく寂しかった」



「あれは・・・こうなるからだよ」



「え・・・こうなるって?」




「片手じゃ足りない・・・手を繋ぐだけじゃもう抑えられそうにない」



「城田君・・・私もそう思ってた」



「キスしたい」



嬉しい・・・・城田君から求めてくれた




もう・・・どうにかなっちゃいそう




「いいよ・・・して?」
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