隣の彼の恋愛事情
あくる日、俺はボサボサ頭と変なメガネ(あいつ曰く)を外して、素の姿で出勤した。

驚いた神崎は声も出ない。

やっと声が出るようになると

「ここ、会社ですよ。夜のイケメンバージョンで出社しちゃてますよ。」

真面目な顔で小声で話しかけてくる。

(こいつ、俺が間違えてこの格好してると思ってんの?ホント天然)

おかしくて肩が震えそうだ。

俺は適当な言い訳を並べて変身の理由をごまかした。

今思えば、この時から紅緒の気を引きたくて仕方なかったんだろう。
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