隣の彼の恋愛事情
神崎が珍しく飲み会を誘ってきた。

(どうせ、誰かにしつこく頼まれて、断れなかったんだろうな)

俺に頼みごとするなんてなかなかない神崎だから、ここは一つ頼みを聞いてやった。

神崎も出席を義務付けて。

その飲み会で俺は、今まで俺を散々に噂していた女たちの嘘くさい笑顔とむせるような化粧と香水の匂いに囲まれて、不機嫌だった。

そのうえ、神崎は俺の同期の近藤に言い寄られてる。

しかもそれに気づいてない。

(鈍すぎだ!)
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