隣の彼の恋愛事情
今まで来る者は拒まず、去る者は追わず。

女に限らず友達も同じようなスタンスでいた俺は、こんなに一人の女に自分がかき乱されることなんてなかった。

だからどうやれば神崎の心を聞けるのかその術を知るわけがなかった。

(あーどうすりゃいいんだよ!)

髪の毛をかき乱しながら、俺は途方にくれた。

俺の出した結論(っていうか、他に方法が思い浮かばなかった)は、やっぱり神崎に会いにいくことだった。

電話をかけてもきっと留守電で電話にでることはないだろう。であれば会いにいくしか神崎と話すには方法がなかった。

マンションの前で待っていたものの、今日外出するとは限らない。

(何やってるんだろな、俺)
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