隣の彼の恋愛事情
そんな下僕生活にもようやくなれた?日。
珍しくアイツのクライアントとの契約が上手くいっていないという話が法人課であがっていた。

いつもひょうひょうと一人で契約をとっていたアイツも、今回は上司の判断を仰いでる様子。今から、応接室で商談か・・・。

「岬商事。山本社長か。」
ここの社長さんはとてもいい人だけど、契約には渋い。
合併前の会社では私もよくお世話になっていた。

(確か、山本社長の奥さんは・・・。)

――――――――――


応接室にて商談がはじまっていたので私は、お茶の準備をして応接室に向かった。

「失礼いたします。」

そう声をかけてなかに入る。
世間話をしている様子。私は静かにテーブルにお茶を置いた。

「あれ、君はたしか・・・」
山本社長が私に気がついて、話かけてきた。

(よかった覚えていてくれた!)
自然に顔がほころぶ。


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