隣の彼の恋愛事情
斗馬に話を聞くこともできない。

斗馬のいる世界に知ろうともしない。

斗馬の隣に立つ勇気もない。


―――弱いのは私。斗馬のせいじゃない―――


自分の好きって気持ちを押し通せばいい。

ただそれでなんでも乗り越えて行けると思っていた。

でもそれは私の甘い考えで、それこそ斗馬の立場を理解していなかったんだ。

私がこのまま斗馬の隣に居続けると、結子さんはどうなるの。

そしておなかの中の新しい命は?

斗馬のご両親は?会社は?

ぐるぐると頭の中をめぐるのは不安要素ばかりだった。
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