隣の彼の恋愛事情
ぐったりとした私をよそに斗馬はワインとグラスをベッドまで運んできた。
「今日ぐらい、ベッドで飲んでも誰にも怒られないだろ?」
まるで子供がいたずらをする前のような顔を見せる斗馬を見ると、ダメだと言えず私も今日ばかりはお行儀など構わず、ワイングラスを受け取って、斗馬が準備してくれたワインをグラスに注いでもらう。
カチンとワイングラスをあわせたと同時に
「誕生日おめでとう。紅緒」
そう斗真が頬に口付けてくれた。
「ありがとう」
うれしくて自分でも頬が崩壊するほど緩んでいるのがわかる。
左手薬指にはめられた指輪を思わず眺める。
中途半端だった私の立場をこの指輪が斗馬のお嫁さんという立場を確立してくれたように感じるのはおおげさだろうか?
私のグラスを取り上げて、サイドテーブルに斗馬が置いた。
そして後ろから、シーツを巻きつけただけの私の体を抱きしめた。
「俺たち、幸せになろうな。お前のいない人生なんてもう想像もできないから」
そうギュッと抱きしめられて、首筋にキスを落とされた。