夜猫'A cat chooses xx.'
「あ、そんな応戦体制はいんなくても大丈夫だよ。」
男は無邪気だけど、冷たく嗤う。
「君みたいのが抵抗しても、何の意味も無いから」
ドク
私の胸が古傷を恐れる様に疼き出す。
嫌だ。
あんな、思い
もう、したくないよ。
「あれ?
黙っちゃった」
男はムッとした顔をして私の顔を覗き込んでくる。
でも、フッと悲しい顔をして
「…………ごめんね」
と、確かに呟いた。