夜猫'A cat chooses xx.'
「夜猫‼」
大鬼の大きな低い声に五月蝿かった倉庫は静寂に包まれる。
倉庫の下の階に見慣れた皆が居た。
「夢羽っ‼」
楼愛が眉を寄せながら私を見て叫ぶ。
風生は私の姿を確認してから大鬼を見た。
「こいつに手ェ出してタダで済むと思うなよ」
いつもより数倍低い風生の声に背筋が凍る思いになる。
「あぁ。
抗争、終わったら話がある」
空祐は大鬼を睨みつけながら口を開いた。
「喋れなくしてやるから、安心しろょ」
空祐の可愛いあの声も今は冷たい低い声になっている。
私は、いつもと違う皆の姿を見て唖然とした。