魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
使っていない部屋は無数にあるが、アーシェが気に入った部屋を選ばせてやろうと思った。
とりあえず着いたばかりなので休憩しようということになり、最上階のコハクとラス共同の部屋へアーシェを通したコハクは、ティーセットを手ににこにこしているラスに笑いかける。
「あれを入れるんだろ?」
「うん、そう。あのね、ここにしか咲いていない金色の花から採れる蜂蜜があるの。これを紅茶に入れたりパンに塗ったりするととっても美味しいんだよ」
「へえ。金色の花か…見てみたいな」
「じゃあ後で案内してあげる。後ね後ね、今夜のディナーは私が作るから食べてね」
ティーポットを熱湯で蒸らしてから香りの良いアップルティーを淹れているラスの隣で蜂蜜が入った瓶を手に興味深そうに見ていたアーシェをデスがじっと見つめていた。
「……魔力…感じない……」
「だって普通の人間だし。や、俺も人間だけどさ。あのさあ…ひとつ言ってもいいか?」
「……?」
ソファに座ってふんぞり返っていたコハクは、ラスとアーシェが楽しそうに会話を交わしているのを見ていてにやにやが止まらなくなりながらも、色ぼけ発言炸裂。
「俺とチビってさあ、はたから見たらあんな感じなのな。めっちゃ美男美女じゃん!超お似合い!俺超カッコイイ!チビ、超可愛い!」
「……」
デスは無言で返したが、コハクは悶絶しながらソファを転げ回り、さすがにラスから叱られた。
「コー、お行儀悪いよ。はい紅茶。蜂蜜たっぷり入れたからすっごく美味しいよ」
「ありがとう。…ん、美味い。それにここはなんか…落ち着く」
ほっとした顔をしてソファにもたれ掛ったアーシェを正面からじっくり見つめていたラスは、コハクとアーシェの違いを見つけた。
コハクは真っ赤な色の瞳だが、アーシェは少し色が濃くて、ルゥの瞳の色と似ている。
ただしよく見ないとわからないレベルで、気が付くとラスは身を乗り出してアーシェの瞳を覗き込んでいた。
そしてアーシェの視界には、ワンピースの胸元から覗く胸の谷間。
「…!な、なんだ?ちょ、離れてくれ」
「コーと全部同じってわけじゃないんだね。私、コーとアーシェの違いを見つけちゃった!ほくろの場所とかも調べていい?」
「やめろ!隣に座るな!う、うわああ!」
情けない悲鳴を上げたアーシェは、ラスにいきなりシャツを捲られて赤面。
とりあえず着いたばかりなので休憩しようということになり、最上階のコハクとラス共同の部屋へアーシェを通したコハクは、ティーセットを手ににこにこしているラスに笑いかける。
「あれを入れるんだろ?」
「うん、そう。あのね、ここにしか咲いていない金色の花から採れる蜂蜜があるの。これを紅茶に入れたりパンに塗ったりするととっても美味しいんだよ」
「へえ。金色の花か…見てみたいな」
「じゃあ後で案内してあげる。後ね後ね、今夜のディナーは私が作るから食べてね」
ティーポットを熱湯で蒸らしてから香りの良いアップルティーを淹れているラスの隣で蜂蜜が入った瓶を手に興味深そうに見ていたアーシェをデスがじっと見つめていた。
「……魔力…感じない……」
「だって普通の人間だし。や、俺も人間だけどさ。あのさあ…ひとつ言ってもいいか?」
「……?」
ソファに座ってふんぞり返っていたコハクは、ラスとアーシェが楽しそうに会話を交わしているのを見ていてにやにやが止まらなくなりながらも、色ぼけ発言炸裂。
「俺とチビってさあ、はたから見たらあんな感じなのな。めっちゃ美男美女じゃん!超お似合い!俺超カッコイイ!チビ、超可愛い!」
「……」
デスは無言で返したが、コハクは悶絶しながらソファを転げ回り、さすがにラスから叱られた。
「コー、お行儀悪いよ。はい紅茶。蜂蜜たっぷり入れたからすっごく美味しいよ」
「ありがとう。…ん、美味い。それにここはなんか…落ち着く」
ほっとした顔をしてソファにもたれ掛ったアーシェを正面からじっくり見つめていたラスは、コハクとアーシェの違いを見つけた。
コハクは真っ赤な色の瞳だが、アーシェは少し色が濃くて、ルゥの瞳の色と似ている。
ただしよく見ないとわからないレベルで、気が付くとラスは身を乗り出してアーシェの瞳を覗き込んでいた。
そしてアーシェの視界には、ワンピースの胸元から覗く胸の谷間。
「…!な、なんだ?ちょ、離れてくれ」
「コーと全部同じってわけじゃないんだね。私、コーとアーシェの違いを見つけちゃった!ほくろの場所とかも調べていい?」
「やめろ!隣に座るな!う、うわああ!」
情けない悲鳴を上げたアーシェは、ラスにいきなりシャツを捲られて赤面。