アウトサイダー
けれど……もしかしたら、太陽と同じ方向に向かえているんじゃないかという淡い期待が、私の背中を押してくれたんだ。
そして、私のためにお金をつぎ込んでくれるコウさんへの感謝もあって、私は懸命に学んだ。
こんなに勉強に励んだのは初めてだ。
それは、なんとなくではなく、確かな目標というものができたからだと思う。
「ただいま」
コウさんと一緒に暮らしだしてから住みだしたマンションは、3LDKほどの広さがあって、私の部屋も確保された。
だから、コウさんと母との幸せな生活を崩さないように、できるだけ私はその部屋に籠った。
就職したら、ふたりだけにしてあげたい。
いつもそんなことを考えていた。