アウトサイダー

だけどその日、専門学校のあと図書館で勉強してから帰宅すると、見知らぬ人が私を迎えた。


「おかえりなさい。紗知ちゃんだよね」


コウさんとビールでも呑んでいたのか、ほんのり顔が赤くなっていたその人。

テーブルの上には母の作ったおつまみが。



「えっと。はい、そうです」

「お邪魔してます」


ワイシャツを着崩してニッコリ笑うのは、優しい目をした素敵な男の人だった。


「さっちゃん、こちらは、俺の会社の後輩でね。千島君」

「千島彬です。よろしく」



コウさんがそう紹介してくれたその人は、きちんと立って私に頭を下げてくれた。


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