アウトサイダー
彬さんと一緒に暮らすようになってから、私はほとんど紅茶を口にしなくなった。
彼がコーヒー党だったからだ。
あんなにミルクティばかり飲んでいたのに。
「紗知、この街に?」
私はコクリと頷いた。
真直ぐに私に向かう彼の視線に耐えかねて、小さな氷が3つ入った水のグラスを見つめながら。
「いつから?」
「半年くらい前。太陽、は?」
やっとまともな声が出た。
「俺は……2年前から。
就職した設計事務所が隣町にあって、それでこの街に住んでる」
「えっ……」
私は思わず目を見開いた。
設計事務所……ということは彼は……。