アウトサイダー
「永沢です。お世話になります」
「おぉ、永沢さん。お久しぶりです。
やっぱり永沢さんと斉藤さんはずば抜けていましたね」
「そうですか? ありがとうございます」
永沢さんも斉藤さんも、もうすでにいくつかの市の建物を設計していた。
何年か前に新築されたこの市役所は、永沢さんの設計だったし、市民スポーツセンターは斉藤さんだとか。
それを聞いてから、きょろきょろと隅々まで舐めるように見ている私を、永沢さんが笑った。
「ほら、紗知を連れてきて正解」
「えっ?」
「あはは、こっちのこと」