アウトサイダー

「初めまして、池森です」


緊張しすぎて、手が震えているのが分かる。
太陽に知られてしまった。私がこの道に進んだことを――。


CADすらまだまともに扱えない私。
きっと太陽とは雲泥の差だ。

だけど……彼と同じように、あの頃の夢を胸に抱いて……。


「ほぉ、なかなかかわいい子だね。
おっと、こういうのってセクハラなのか? 
うちのは、2級建築士、篠川です」

「篠川です。今回は勉強させていただきます」



彼は想像していたよりずっと大人になっていた。

立ち振る舞いも、丁寧な言い回しも、スーツの着こなしも……全部私の知らない大人の太陽。


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