アウトサイダー
太陽があれから、どんな生活をしてきたのかはわからない。
私は、最終的に幸せになれた。
だけど……もしかしたら彼は今でも……アウトサイダーから抜け出せていないのかも、しれない。
私は全身の力を抜いた。
すると、私の胸を弄っていた、太陽の手が止まる。
そして、私の手を押さえつけていたその手も緩んだ。
「紗知……」
そのまま私を抱き寄せて、苦しいような声を絞り出す。
「太陽、抱いて……」
「紗知……」
「抱い、て……」
私たちには必要だった。
互いの温もりが。
もう、彬さんのことなど、微塵も頭になかった。