アウトサイダー
「ふざけるな。紗知に手を出したのか?
はぁっ? 紗知は変だったのは、あいつのせいじゃないのか?」
「止めて!」
彬さんは、殴られて道路に倒れていた永沢さんの胸倉を再びつかむ。
「彬さん、お願い」
必死に彬さんと永沢さんの間に割り込むと、彬さんは冷ややかな目で私を見つめる。
「なぁ、紗知。どうなんだ?」
彼が私に詰め寄って凄まじい力で両肩を揺さぶった時、激しいフラッシュバックが私を襲った。
「いやっ、やめて……ごめんなさい、私が悪いの。全部、私が悪いの。
お願い、打たないで。お父さん……やめて……」
父に殴られたときのあまりに鮮明な記憶が、写真の断片のように次々と頭に浮かんでは消え、私を襲ってくる。