アウトサイダー
「彼女がどれだけ暴力に恐怖を抱いているのか、君はわからないのか?
こんなに震えている彼女に、まだ大きな声を出すのか?」
きっぱりそう言った永沢さんを前に、彬さんの罵声がやんだ。
「紗知……昨日か?
昨日の事は謝る。俺が悪かった。
頭に血が上って、お前を傷つけたかもしれない。
だからか? だから、この人に頼んで?」
永沢さんに抱きとめられたまま彬さんの叫びを聞く。
私が太陽を思い続けていることは事実で。
だから、彼が悪いわけでは、ない。
きっと悪いのは、私。
なにもかも、私が悪い。
『お前がいなけりゃ』
父に殴られたあの時の言葉が私に襲い掛かってくる。
私は歯を食いしばって涙をこらえた。